「最近の子は長続きしない」
「どうせすぐ辞める」
どこへ行っても、こんな声を耳にします。
昔からある話ですが、今は特にシビアですよね。
そして最近では、こんなものまで台頭しています。そう、「退職代行」です。
正直、私ら世代からすると 「そんなサービスが成り立つほど、今はストレス社会なんだな…」と驚かされます。
聞いた当初は「使う方が悪い」と思っていました。
ですが、よく考えるとこれは“必然”なのではないかと感じるようになりました。

よく言われる「最近の子」とは、いわゆるZ世代 (1990年代半ば〜2010年代前半生まれ、現在13〜30歳前後)を指します。
この世代がどんな環境で育ってきたのか。
そこを理解しないと、そもそも対話が成り立ちません。
さて、話を進める前に一つだけ。
私は「Z世代」「ゆとり世代」といった区切り方が正直好きではありません。
その時代に生まれたのは本人の意思ではなく、どうしようもないことだからです。
人の容姿をとやかく言うのと、本質的には変わりません。

ただし、名称はさておき、そう呼ばれるだけの時代背景があるのも事実です。
Z世代が育った1990年代後半〜2000年代にかけて、 「モンスターペアレント」という言葉が広まりました。
学校現場では理不尽な要求が増え、教師が子どもを叱れない環境が生まれました。
「不要に怒る」と「正しく叱る」が混同され、
結果として“叱られない時代”ができあがったのです。

さらに、この世代は生まれた時からインターネットやスマートフォンが身近にあるいわゆる「デジタルネイティブ」。
私の子どもは2歳半ですが、テレビをほとんど、いや全く見ません。
なぜならCMを待てないからです。
待つという概念がなく、見るのはもっぱらYouTube。
録画を忘れて見逃すこともなければDVDが出るまで待って借りに行くこともありません。

好きな時に、好きなものを見て、必要な情報をすぐに得られる環境。
効率性、ワークライフバランス、タイパ重視。
聞こえはいいですが、言い換えれば「我慢を覚える過程が抜けている」とも言えます。
叱られず、我慢も知らずに育てば、ストレスにまみれた社会に出て理不尽を突きつけられるのは、しんどくて当然です。

では、彼らが感じる「一番の理不尽」は何でしょうか。
人間関係もよく挙げられますが、私が最近特に感じるのは「業務量と報酬と束縛時間が見合っていない」ことです。
「業務だからやって当たり前」と、仕事をどんどん追加し、押し付けていませんか?
(これ、押し付けられた、と感じるそうです)
例えば、インスタの記事作成。気づけばスタッフさん任せ、というケースも少なくありません。
これが、彼らには「当たり前ではない」のです。いえ、果たして彼らだけでしょうか?

仕事なのでやるのは当然です。
しかし、それに対する報酬や労いがなければ、理不尽に感じるのも無理はありません。
私はやって当たり前の「結果で評価されてきた世代」なので、正直そこまで違和感を覚えたことはありませんでした。
ですが、それが今の世代には通じない。
むしろ、時間や労力に見合う対価がある方が本来は健全なのかもしれません。
「誰も文句を言わないから、現状で問題ない」これは幻想です。言っても無駄だと思われているだけで、心では思っています。
だからこそ、先手を打つことが重要です。
人は足し算ばかりでは、必ずキャパオーバーします。本当に重要なのは「何をしないか、何を捨てるか」、要は引き算です。

昨年も投稿したAIを活用すれば、業務効率は大きく改善(時間短縮、精度向上、工程削減など)できます。
確かに費用はかかります。額面だけの話なら決して安くはないでしょう。
ですが、スタッフが辞め、求人を出し、面接・教育をするコストと時間を考えたらどうでしょうか。
人事や経理を雇用する代わりに、アウトソーシングで社労士に依頼をする。ホームページが患者さんを呼んでくれる。本質的にはそれらと変わりません。
人はいずれ辞めますが、一度導入した仕組みは残り続けます。

確かに、新しく何かを導入するのは大変です。ですが、やるべきは「改革ではなく整理」です。変わるのではなく、減らすために変えるのです。
多くの医院では、何かを新しく導入する際、また変更する際に足すばかりで引くことをしません。院内整備におけるAIの活用は、まさに「引くためのツール」です。
このご時世、「仕事だから」と業務量を一方的に増やすのは時代に反しています。思われている10倍はナイーブな問題なんだと理解してください。
今やるべきことは業務改善です。それができないなら報酬を上げるしかありません。

これまでは、根性やマンパワーで回ってきました。時代的にも、そのプレッシャーに耐え、美学と感じられる人が多かったのも事実です。
しかしZ世代と呼ばれる人たちがその違和感を言語化したことで、社会は大きく変わり始めています。
どちらが正解という話ではありません。
相反して当然ですし、だからこそ「最近の子は…」となるのです。
もちろん、全員がそうではありません。
ただ、こうした傾向が「多い」のは確かです。

↓公式Instagramで読む↓

その他ブログ・お役立ち情報は以下