症例、多くの医院がHPやインスタに載せられているかと思います。
この症例ですが、以下のように悩んだことはないでしょうか?

「大した内容じゃないので載せるほどじゃないかな?」
「もっとハイレベルな症例ができるまで待とう」
「とにかくひたすら上げてるけどいいのかな?」

さて、症例を掲載するうえで、何が最も重要なのでしょうか?
数?質?見られるポイントは?

結論から先に言いますと、「自分ごととして捉えられる症例かどうか」です。
当然ですが、関係のない症例は刺さりません。そうすると、まず重要なのは「数」になります。
フルマウスで難易度の高い症例は、『技術や専門性の高さ』を伝えるには十分なのですが、そんなケースが誰にでも当てはまるかといえば決してそうではありません。
逆に、軽微な症状の方が見ると「ここに行ったら全部されるんじゃないか、こんな金額をふっかけられるのではないか」と不安な気持ちにさえなります。

ドクターからすると、「こんな微妙(ライト)な症例ばかり出しても意味ない」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。だってそんな人の方が多いのですから。
そもそも症例数がない=実績がないと捉えられ不安要素に繋がります。
少なくとも数があれば、そのうちのいくつかは自分と同じ状態の症例があるでしょう。
他人からは気にならない軽度なケースでも、当の本人は気にします。
「あ、同じような症状で悩んでる人がいたんだ」という安心感が、あと1歩を踏み出させます。

わかりやすく例えます。
例えば、ネット通販で服を買いたい時。
着用イメージとしてモデルさんが着た写真や身長などのデータがありますが、どうでしょうか?
身長や体重、着用サイズの記載があっても、自分と同じではないことがほとんどのはず。
モデルさんの着用イメージを見て「こんなモデル体型じゃねーよ!」と思ったことありませんか?
そんなモデルさんの着用イメージが1人2人しかなければ、そんなのは有って無いようなものです。
ですが、もし様々なパターンの着用イメージがあればどうでしょうか?
身長や体重、年齢なんかが近い人がいれば、自分と重ね合わせることができますよね?
症例とは正にそれです。
如何に「自分ごととして捉えられる症例かどうか」が勝敗を分けます。
質にこだわりすぎた結果、本来刺さるはずだった層を取りこぼしてしまうわけですね。
「フルマウス破産」の記事でも書きましたが、ライトな案件とのバランスを考えないと大変な事態になります。

とはいえ、ただ「数」をこなせば良いという意味でももちろんありません。
闇雲にあげた症例集の中から自分と同じ症状の症例を探すのは大変で、探すうちに離脱してしまいます。
掲載していても、見られなければ意味がありません。
もしフルマウスなどの大きい症例もいくつかあるのであれば、カテゴリーを分けることをお勧めします。
分け方は色々ですが、例えば症状別なら「難症例」「軽度」、期間別なら「治療期間1年以上」、費用別なら「治療費用100万円以下」など。

複数の症例集を持つことで、患者さんは探しやすくなります。
また、こちらと患者さんの意識の乖離を埋めることにも役立ちます。
よくある事例だと、矯正ですね。こちらからすると明らかにフル矯正でも、患者さんからすると軽微で、短い期間・安い金額で治ると思っていることも結構ありますよね。
例えば軽微症例のカテゴリーで自分と同じケースがなく、抜歯フル矯正のカテゴリーで見つけた場合は、「このくらいの費用と期間がかかるものなのか」という事前知識を与えられます。

最後に大切なこと。それはストーリーです。
カウンセリングもそうですが、人の心が動くにはストーリーが欠かせません。
毎日鏡を見るのが嫌だったのか、ご飯が食べづらいのか、誰かに言われたのか、大事な面接が控えているのか、結婚式があるのか。
人によって理由は様々ですが、必ず治療を考えたきっかけ、治療に至ったストーリーがあります。
それを症例写真とともに掲載すると、より自分ごととして捉えやすくなりますよね。
となると、症例のタイトルの付け方一つでも惹かれ方が変わってきます。
タイトルが「前歯を綺麗にした症例」よりも「大好きな旅行でたくさん写真を撮れるようになった」の方が、刺さると思いませんか?このあたりも考えていくなら、カウンセリングの際に治療を考えたきっかけを聴くのも重要になりますね。
症例を見てこられた場合、「どの症例を見たのか」まで突っ込んでヒアリングできれば、その人のニーズもわかります。
人によって症状もストーリーも全く違います。
色々なパターンに当てはまるようにまずは数を重視し、そこから見やすくなるようにすることで、質も保たれるようになります。
最初から質に固執しすぎないことも重要です。
参考になれば幸いです!

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