小児矯正、この分野はなかなか難しいですね!
小児矯正は不要と考える先生もおられるので、その部分は一旦置いておいて話を進めます。
元々勤めていた医院は矯正歯科治療に力を入れていたので、その頃はかなりの数を話しました。
独立してからはそんなにしょっちゅうあるわけではなく、インプラントやフルマウスよりも経験値としては低いですが、それでも打率で言えばおそらく高い方だと思いますので、私が特に気をつけていることやポイントを今日はお伝えしようと思います。

4:1

これ何かわかりますか?
4は親御さん、1はお子さん、この割合で話をします。
つまり、全体の8割ほどは親御さんメインで話し、残り2割ほどはお子さんにも話しかけるようにします。
治療を頑張るのはお子さんですから、親御さんだけに話すのはナンセンスです。
私の経験上は、この割合が最も納得しやすく、契約率が高いです。
これが「小児矯正カウンセリングの黄金比」です。

まず、当たり前ですが費用のことは親御さんに話さないといけません。
また、「小児矯正のメリット」や「将来矯正をする際のリスク(抜歯可能性など)」で、そもそも刺す必要があります。
親がまず「子どもに矯正させてあげたい」と思わなければ進みませんので、その辺りは親御さんメインで問題ありません。しっかり刺します。
ここで重要なのが、刺さった場合、「親はさせたいけど子どもは果たしてどうなのか?」ということです。

お金を払うのは親です。しかし、先述の通り、治療を頑張るのはお子さんです。
ましてや、アライナーは患者依存の治療ですので、お子さん自身が頑張らなければうまくいきません。
親はお金を払う、でも子どもはやらない。これだと、最悪の場合は親子喧嘩にも発展します。
なんのこっちゃかわからない、本末転倒ですよね。
子どもの協力度が、即ち小児矯正の成功度になります。

ということで、お子さんの「矯正したい!!」を引き出すことが次の課題です。
親はさせたいけど子ども(特に男の子)は興味がないことも多いです。
私は絵心がないので、Nintendo Miiのカスタマイズ例など、話題性のあるものを出します。
「自分にするならどれがいい?」と、歯並びの綺麗なものと、歯並びの悪いものを出して選ばせます。(厳密には歯並びは選べないので、口元や鼻下や顎等を誇張して不正咬合のように見せます。著作権の兼ね合いで出せないので、Miiでやるなら色々作ってみてください)
すると、「これは嫌だ!」と、綺麗な口元を選びます。こうなればあとは簡単、「こっちの方が可愛い(カッコいい)よね」でちゃんと肯定し、間違ってないよを伝えます。
漫画やアニメの「歯並びが悪く、心象も良くないキャラ」を見せる方法もありますが、残念ながら日本のアニメは八重歯やギザ歯を可愛くカッコよく見せる傾向にあるため、あまりお勧めしません。
おそ松くんのイヤミなんかはわかりやすい出っ歯で嫌われ役としても一級品ですが、今の子知らないですよねー・・・

そもそもですが、いきなりお子さん本人に「歯並び綺麗にしたい?気になる?」と聞いても、そんなに良い反応は来ないと思います。
大人と同じで「こうはなりたくない」を感じさせるのが効果的で、子どもの場合はより視覚で訴えます。
反応が悪くなければ、このあとは親御さんへこのように戻します。
『この調子であれば、お子さんの協力度は高いのではないでしょうか』
今まで何人も小児矯正を話したプロ(あなた)が言うこの一言、結構効きますのでぜひお試しください。

あともう一つ、お子さんの前で親御さんにも軽く注意をします。
例えば、「お金を払うのはあなた達ですが、頑張るのはお子さんですよ」であったり、「親の考え方次第でお子さんの将来は変わりますよ」のようなことを、お子さんが調子に乗らない程度に話します。(調子に乗らない程度に!!!)
すると、お子さんは「この人は味方なんだ!」と感じやすくなるわけですね。
やりすぎると本当に調子に乗るので、ほどほどで。

いかがでしょうか。
個人差ももちろんがありますが、多くの子どもには“歯並びを綺麗にしたい“という願望はそれほどありません。(もちろん0ではないですよ!少ないというだけで!)
ですが、可愛くなりたい・かっこよくなりたい・ブサイクにはなりたくないといった願望は少なからずありますので、視点をミクロ(局所)からマクロ(全体)へ移すことで刺さることがあります。
以上、参考になりましたら嬉しいです!いつもご覧いただきありがとうございます。

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